クリニック通信

第3回 アレルギーとは(後編)

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 アレルギーが起こる原因は十分には解明されていませんが、生活環境や抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが考えられています。乳幼児期の環境が清潔すぎると、アレルギー疾患の罹患率が高くなるという説やディーゼルエンジンによる大気汚染なども影響しているとする説もあり、これらは生活環境による要因です。スギ花粉症が増加したのは、戦後の大量植林で植えられた杉が一斉に成長し、花粉を飛ばし始めたことが一因と考えられます。これは抗原に対する過剰な曝露です。ご両親が何らかのアレルギー疾患をお持ちの場合、お子さんもアレルギー疾患に罹患する場合が多く、これはアレルギー疾患が遺伝性であることを示唆しています。この様にいろいろな要因が考えられますが、ひとつの要因のみで発症するのではなく、遺伝的な要因と環境等の要因などが合わさって発症するものと考えられています。それでは、アレルギーにはどのように対処すれば良いのでしょうか。先ず基本的なことですが、抗原を除去することと体に入らない様にすることです。そのためにはご自分のアレルギーを起こす抗原を知る必要があります。ダニやハウスダストがアレルゲンの場合は室内の清掃、動物がアレルゲンの場合は近づかない等です。また、花粉症にはマスクやゴーグルの着用、食物アレルギーには抗原除去食が必要です。もし抗原が体内に入ってしまい症状が起こった場合は薬物療法がメインになります。アレルギー反応が起こると局所にヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が遊離されることは前回にお話しましたが、これらの遊離を抑える薬と作用を阻害する薬があり、これらを総称して抗アレルギー薬といいます。現在の主流はヒスタミンやロイコトリエンの作用を阻害する抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬など作用阻害薬です。抗ヒスタミン薬は主にアレルギー性鼻炎の鼻水やくしゃみなどや皮膚のかゆみに用いられます。副作用に眠気がありますが、最近は1日1回型の製剤や眠気が出にくい薬も多数あります。抗ロイコトリエン薬は気管支喘息の維持管理薬としてやアレルギー性鼻炎の鼻閉症状に有効です。眠気はほとんどありません。ステロイド薬もアレルギー疾患治療には必須です。全身投与は重症の喘息などに用いられますが、副作用の問題もあり長期投与には注意が必要ですので多くは局所療法となります。喘息における吸入、アレルギー性鼻炎における点鼻、アトピー性皮膚炎における軟膏です。その他にアレルゲンを注射して体がアレルゲンに反応しにくくする免疫療法やアレルギー性鼻炎に対しては外科的治療もあります。

 アレルギーについて2回に分けて大まかにお話しさせていただきました。アレルギー疾患の各論については追々掲載していく予定です。今回の写真は室蘭市内中島通りを中心に撮った写真です。どこで撮ったか分かりますか。矢印の先が当クリニックの場所です。

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